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親の心、子知らず?収益物件の相続の話を切り出して気づいた大切な視点

ケンジ

50代自営業
5棟あるアパートの出口戦略検討中。方向性や考えをコラムとして記しておきます。

前回のコラムで、アパートを売却して現金化するか、それとも息子に相続させるかという悩みを書きました。
自分なりに税金の仕組みを調べたり、将来のリスクを計算したりして、頭の中では「こうするのがベストだろう」というプランをいくつか組み立てていたんです。
でも、一番大事なことを忘れていました。
それは、実際に引き継ぐ側である息子の本音を聞くことです。

先日、少し改まって息子と二人で話す機会を作りました。
いきなり相続だなんて驚かせてしまうかなと思いましたが、彼ももう社会人。僕が想像していた以上に、将来のことや家族の資産について自分なりの考えを持っていることが分かり、驚くと同時に少し安心しました。

1.息子が一番気にしていたのは「数字」ではなかった

僕はてっきり、家賃がいくら入るかとか、税金がどれくらい安くなるかといった、お金の損得勘定の話に興味を持つだろうと思っていました。
ところが、彼が真っ先に口にしたのは、僕がアパートのために休日を割いて現地へ行ったり、電話で業者さんとやり取りしたりしている姿のことでした。

父さんが今まで苦労して守ってきたのは分かっているけれど、自分があの役割をこなせる自信がない、というのが彼の正直な気持ちだったようです。
彼には彼の仕事があり、生活があります。
僕が当たり前だと思っていたオーナーとしての日常が、彼にとってはとても高いハードルに見えていたんですね。

2.知識不足が「重荷」を感じさせていた

話し合いを深めていく中で、彼が引き継ぐのをためらっていたもう一つの理由は、不動産についての知識が全くないことへの恐怖心でした。
もし入居者トラブルが起きたらどうすればいいのか、建物が壊れたらどこに頼めばいいのか。
何も分からない状態で資産だけ渡されても、それはプレゼントではなく爆弾を渡されるようなものだ、という感覚だったのかもしれません。

でも、僕が信頼している管理会社の存在や、今の運営体制ならそこまで手間はかからないという具体的な説明をすると、彼の表情も少し和らぎました。
要するに、彼はアパートという「モノ」が嫌いなのではなく、それに付随する「分からない責任」を恐れていたんです。

3.対話で見えてきた、新しい準備の形

この対話を通して、僕が出した答えはさらに明確になりました。
もし相続をさせるのであれば、ただ物件を遺すだけでは不十分だということです。
今のうちに彼を管理会社の人に紹介しておいたり、確定申告の書類を一緒に見ながら収支の流れを教えておいたりといった、ソフト面の引き継ぎが必要です。

もしそういった準備をしてもなお、彼が自分には向いていないと言うのであれば、その時は迷わず僕の代で売却を選択すればいい。
そう思えるようになったことで、僕自身の心もずいぶん軽くなりました。
出口戦略というのは、単に市場と向き合うことではなく、こうして家族と向き合い、納得できる着地点を一緒に探す作業なのかもしれませんね。

これからも、焦らずじっくりと、息子との対話を続けていこうと思います。

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