キャピタルゲイン狙いの投資術は危険!?オリンピック効果で買値より必ず高値で売却可能なのか？＜それ合ってる？大家さん＞

４年後には買値より必ず高値で売れる！？

今回の相談者
S.K さん　
（52歳東京都）

知り合いからの紹介で物件の購入を検討しているのですが、なんとこの物件が４年後には買値より必ず高い値段で売れると言われました。これはすごいと前向きに購入の検討を始めましたが…

ストッピー

今回のケース

不動産・法律分野の専門家に、
今回のケースに対して
回答していただきました。
各分野の専門家の意見を見てみましょう。

「知り合い」からの情報ほど、慎重に判断を！

株式会社ＥＤＤＹ
代表取締役
尾台和美

不動産の売買契約や取引は、他の契約よりも細かいルールがあります。
法律などによって、できるだけ争いにならないように当事者だけでなく、・・・間に立つ不動産業者にも厳格に様々な規制をつくっています。
にもかかわらず、不動産売買をめぐるトラブルは、後をたちません。
なにも行動を起こせないまま、泣き寝入りする被害者も実は多くいるのが現状です。

～今回注目すべき危険なキーワード～
【危険なキーワード　必ず】
４年後時点の価格の上昇があるかないかは誰にもわかりません！
分析や経験則などから、上がっている確率が高いくらいのことは、言っている人も多いはずです。
しかし、そこに「かならず」が入ると、ストッピー！？がかかります。「必ず」を断言することは誰にもできません。
＜POINT!＞そこは、冷静に割り引いて考えるのが肝要です。

【危険なキーワード　知り合いから】
知り合いからの情報こそ、慎重に！
知り合いの情報や知り合いの取引は、契約前に綿密に調査すること自体が、知り合いに対して失礼だと考えてしまいます。さらに、時には不動産業者を介さないこともあり、法律やその他の厳格なルールも関係がなくなることがあります。しかも、知り合いだと、損害にあっても何も言えないという事だってあります。そうなるとまさに泣き寝入りです。

知り合いからの情報のほうがより慎重になる、くらいで、私はちょうどいいと考えています。
オリンピックは国家的一大イベントです。最大級のお祭りのようなもの。浮かれてしまっても仕方ありません。
しかし、不動産の取引がそこにからむなら、浮かれ急ぐ心に「ちょっとまったぁ！ストッピ～ッ!!」クールでなくてはなりません。