日本人の不動産購入希望者はハワイの文化・情勢を知らなすぎます!
ハワイの不動産事情
日本人の不動産購入希望者は
ハワイの文化・情勢を知らなすぎます!
ジニー・三千代・フォガティ/フォガティ不動産 代表取締役(対談インタビュアー:岩崎せいじ)
フォガティ不動産
代表取締役
ジニー・三千代・フォガティ
対談インタビュアー
岩崎せいじ
不動産バブル、建設ラッシュが今なお続く、
日本人の知らないハワイの不動産事情
――ホノルルはこの10年、アラモアナからカカオエア辺りで建築が続いていると聞きましたが…
「ここ数年ハワイは不動産バブルと建設ラッシュです。アラモアナショッピングセンターの向こう側に新しいタワーが建築されています。
あそこは、非工業地帯なのに高級ホテルが建設される状況なのでインフラが整っていないのが現状です。
そして、生活保護の人たちの為に建設しているのです」
「その理由は、建物全体の20%を生活保護の人に売らないといけないというルールがあります。
そして、その20%の中には現金が欲しい人や家庭的な事情を抱えている人も多く、また、マンシ
ョンの治安にも影響をおよぼす可能性があります。なのでデベロッパーが販売しているケースがあるのです。
更に、建築費を抑える為に壁を薄くしてお隣の声が聞こえてうるさい!と言われて訴訟問題が起きているのもあります。3億・4億円の物件で低レベルな問題が起きているのも事実です」
「あるお客様の話ですが、そのお客様は日本人で22階の海の見える一番いいお部屋を青田売りで抑えていました。価格は1億7千万でハワイの銀行からの融資で購入しました。」
「完工後に鍵もらって、どんな家具がいいかなと思って、ある日その部屋に足を踏み入れたら「グチャ」という音がして、下を見ると水ですよ。
お部屋の中が水浸しだったのです。
どこから水が出ているのか探してみると、キッチンのシンクから水がこぼれ出ていました。
オーナーはセキュリティを呼んで、これは何か?と聞いたところ、パイプの配管が間違っており、本来とは異なる場所に流れるようになってしまっていたとのこと。
だからつまっていたのでした。
なんとシンクから排水があふれて床一面が水浸しですよ!信じられますか?」
――日本ではまずありえない話ですよね!!日本の場合、そもそも建築基準で必ずトイレの排水とキッチンの排水、浴室の排水は分けますからね。
「ハワイの地元の建築会社は信頼できますが、最近ではアメリカ本土から来た建築会社が多くこのような事が良く起きています」
「そもそもハワイには職人さんが少ないのです。その上ハワイには1か月に1便しか資材の貨物船も来ません。
ハワイの建築は完工が遅れることが当たり前になっています。
各現場に資材が不足している為、職人さんは1つの建物に対して集中して取り組むことができません。
今週はこの現場、来週はあの現場という様な状態の中、建設ラッシュが重なり、急ぐあまりに工事の手抜きが多くなっていると私は考えています」
――僕はこの仕事を30年間続けています。世界的に知られている『金持ち父さん貧乏父さん』が出版されたのが約18年前です。それが日本に来て15年くらい前から日本は不動産投資バブルになりました。
「そうですね。今日も事務所に来たら、日本の女性からネットで検索した日本円で約740万円の物件を購入したいと言っています。
彼女の選んだ物件はハワイでは誰も相手にしない物件です。とても古い上に、ベランダには大き
なヒビが入っています。しかも、借り手が付くような場所ではありません。
売春婦やドラッグをする人などが多く住んでいる場所の物件なんて関わりたくないです」
「日本人はネットで物件を探すのが好きなのでしょうか?自分でどんどん安くて変な物件を探してきます。
ハワイの社会情勢・風土・治安も勉強しないで、中途半
端な依頼が多くてちょっと悲しいです」
「手数料が入れば良いと思う不動産会社はネットで探して『この物件が良い』と言われればそのまま契約すると思いますが、私にはできません。会社の評判にも繋がります。」
「ハワイでも日本同様に不動産会社の人には少し儲かっただけで高級車などを購入したり、バブル風にのぼせあがる人が多いです。
しかし私は思うのです。会社を大きく見せるだけならお金を使えば簡単にできますが、それよりも堅実に信頼を築き上げて長く続けることの方が大事なのです。」
「ちなみにハワイでは購入後に、その不動産の取引に問題があれば、5年間ですが購入被害者として訴訟できる優先期間があります。
なので、最低限のユーザー目線は心掛けて仕事をしています。(勿論、5年以後も)」
――最近のハワイの不動産情勢について気になることがあれば、教えてください。
「昨年のオアフ島の戸建て住宅販売件数のうち、『3ベッドルームの戸建て住宅』がほぼ半分を占めているとロケーションズ社(ハワイ大手の不動産会社)より報告がありました。
オアフ島で350軒以上ある販売件数を分析したところ、3ベッドルームの戸建て住宅は市場に出た販売価格よりも高い価格で販売されるケースが多く、成約までの日数も最短記録だったようです。
また、4ベッドルームの戸建て住宅の販売数も増加しているとのことでした」
「これらの市場は、より大きな住宅やコンドミニアムに対する需要が特に増えていく事が予想されます。
その証拠に、戸建て住宅とコンドミニアムの両方において、3ベッドルームの物件は他の間取りの物件よりも早く売却されています」
「コンドミニアムを例に挙げると、今年の販売比率は、2ベッドルームが全体の45%を占めていて、3ベッドルームは17%未満ですが、こちらも3ベッドルームのユニットは市場に出た価格よりも高く販売されるケースが増えています。
また、クロージングまでの日数が、17日間という最短記録を作りました。」
「2ベッドルームのユニットよりも3ベッドルームを備えたコンドミニアムは少ない状況ですが、住宅所有者がより大きな家を選ぶことができれば、需要が急増していくことを今の市場状況は示しています」
――最後にジニー社長からハワイで不動産投資をする日本人の方にひと言お願いいたします。
「まずは、ハワイの文化・情勢を把握できるまでハワイに足を運んで自分の目で勉強していただきたいと思います。
その上で、ハワイで不動産投資を成功させる為には信頼できるパートナー(エージェント)を見つけてください。そのパートナーから不動産購入エリアや物件詳細、不動産法律・賃貸事情などのアドバイスを貰えると良いでしょう。
さらに、一つ加えさせていただくと、日本人は言いたいことを言わない文化(?)がありますが、ハワイでは言いたい事ははっきり言う事です。
言わなければ伝わりません!
この事をよく意識して行動することが大切です」
――ありがとうございました。今後もジニー社長並びにフォガティ不動産の健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
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博士コムのメンバーと記念の一枚!本当にありがとうございました。
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1974年よりハワイ不動産業に入り、この道一筋、不動産売買や賃貸の仕事を天職と思い、お手伝いさせていただいております。
お蔭さまで2014年、全米不動産協会とホノルル不動産協会の両協会より、40年以上の功績が評価され、日本人初のエメリタス・リアルター(名誉不動産業者賞)の受賞をいただきました。
何も知らなかった私を、ここまで育てて下さった数多くの皆様に、心より感謝しております。
今、私に出来る事は、40年以上のハワイ不動産の知識と経験を惜しみなく、正直に皆様へシェアーすることです。いつでもご遠慮なく安心してお気軽にお問合せください。
株式会社GSGホールディングス 代表取締役 岩崎せいじ
株式会社博士.com 代表創業者
作家(コラムニスト)
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