ハワイオアフ島の不動産会社社長が語る！ハワイ不動産投資事情　ハワイワイキキで急増する違法バケーションレンタル物件｜不動産投資博士

今年の米本土の冬は、想像を絶する厳冬になったことから、寒い地域から暖かい場所へ暖を求める人々“スノーバード（冬の鳥）”のグループが、ここハワイにも集まりました。

一般的に、スノーバードと呼ばれる人々は通常３〜５ヶ月程滞在するため、なるべく安く長くハワイで過ごせるバケーション・レンタル物件をネット上で探します。

ハワイは１年通してバケーション・レンタル物件の利用者が多いのですが、ここ最近、違法運営しているバケーション・レンタルが急増し、大きな問題になっております。
そのため、ハワイ州は今年に入って、違法業者の摘発を大々的かつ勢力的に行い始めました。

ハワイのコンドミニアムは、コンドミニアム毎に違うハウスルールでレンタルの規制を行っているのはもちろんのこと、住所によってもバケーション・レンタルが許可されているコンドミニアムと、そうでないコンドミニアムがあるのです。
ここで言う「住所」とは、ゾーニング（地目）であり、「ホテル・コンド」が許されている地目のみがバケーション・レンタルを許されるのです。しかし、多くの方々が全てのコンドミニアムでバケーション・レンタルが出来る…、と思い込んでいるのが実情です。

ここで皆様にはっきりとお伝えしたいことは、違法業者が摘発された場合、物件所有者も同時に摘発されるという事です。
ご自分のコンドミニアムを利用されない期間を、管理会社や知人に管理委託をされた場合、もし、その管理会社や知人が所有者に内緒で、違法バケーション・レンタルを行ったことで摘発された場合も、もちろん事実を知らなかった所有者も摘発され「知らなかった」では済まされないのです。

バケーション・レンタルを取り扱っている業者は、消費者およびホテル税をハワイ州へ支払うことが義務付けられており、合法に運営されている場合は、業者もきちんと納税をしていますが、違法業者はお客様から税金を取っていながら確定申告も行わずに脱税しているケースが多々あります。

インターネットで簡単に情報を入手することが可能な今、違法業者はあの手この手と巧妙な手口を使って顧客勧誘を行っているので、ホームページを見ただけでは違法業者を見分けることは大変難しいのです。

もしバケーション・レンタルを検討中の方がいらっしゃいましたら、申し込みの際には、必ず会社名や担当者名、電話番号や住所、そしてその会社のハワイ州納税者番号を業者にご確認ください。そして、可能であれば、支払いは後々形が残る小切手などを利用すると良いと思います。

もし、バケーション・レンタルの業者で不審に思われる点がある場合は、警察またはＮＰＯ団体などにご相談することをお勧めします。